※ネタバレ注意 REDLINE映画、小説版比較

皆さんこんにちわ。最近は多くの映画を観るよりも一つの映画を深く掘った方がいいのかもしれないと考えるようになった私です。そんな精神にのっとり、REDLINEの小説版を読破したので備忘録として映画と小説版の違いについて箇条書きでまとめてみます。私の気付いていない部分もたくさんあると思うので、絶対にこれで全部なんて思わないでくださいミ☆


この記事は映画、もしくは小説版を見た人がもう一方も手を出そうかなと迷ってる人に、もやもやしてもらうために書いてるのでどちらも見てない人はネタバレを書くので見たくない人は絶対に見ないでください。個人的にはREDLINEはネタバレを知ってもそこまで問題のないけど、下に書いた箇条書きはどっちか見てないと何のことか理解出来ないと思うのでそこのところご了承お願いいたします。


小説版は映画を見て、面白かったけど色々説明たらなくない?何でこうなのか分からないという人の説明補完として読むのがおすすめです。展開自体は映画とほとんど同じなので映画を見た人は映像が流れながらスイスイ読めるでしょう。読んで損はない作品だと思います。


REDLINE (ハヤカワ文庫JA)

REDLINE (ハヤカワ文庫JA)


一番下に私の超雑感も記しておきますのでよければ読んでください。


私の気づいた順で物語の展開とも関係なく順不同でまとめました。

プロローグ、エピローグの有無
各キャラの背景
マシンヘッドとソノシーの関係の説明
エローラインの爆破のタイミングが少し違う
病院でのフリスビーとJPの「言えよ」の応酬がカット
レッドライン辞退者のインタビューカット
ロボワールドの設定説明
エウロパス到着後の行動
レストランでの展開
デイズナ弟の設定が微妙に変化
グリライダーの不倫相手消滅
テスト走行失敗カット
レッドラインニュースカット
タイタンに起こるある事
イヌキの描写
ファンキーボーイの攻撃方法
ファンキーボーイの倒し方
モグラ親父の持ってきた銃が違う


私の雑感


まず言いたいのは、映画、小説どちらかに優越があるわけではないという事。映画は一番の目的に「観客を盛り上げる」というのがあると感じてるんですが、それを実現するためには展開を妨げてしまうだろうシーンは基本カットされて、説明は最小限にされています。各キャラの背景説明はだいたい映画ではレッドラインニュースで映画の温度を下げないように紹介されるだけ。映画ではそれでいいと思います。物語が多方向に拡散しないし、JPの物語として集中させるにはこの方法が一番かと思います。


小説版を読んだ印象は、映画では脳無しにしか見えなかったロボワールド大統領がちゃんと格好良かったのと、映画版のJPの回想シーンで出てくるレーサーの男について説明されていたのは本当によかった。映画版を見た時では金持ちで女を両手に花な状態のレーサーをアコガレとしてJPがREDLINEを目指すようにしか見えなくて、結局欲まみれやないか!!!と勝手に突っ込んでいたものです。マシンヘッドとソノシーの関係はどうして映画で隠したのかは分からないけれど、まあ驚きました。あれは予想外だ。それでいて、よく分からないwおそらくスチームライト繋がりを強調したかったのだろうけど、あまり効果的でないような。


小説を読んで評価をあげたキャラもいれば逆に下げたキャラも居るわけです。ぶっちゃけマシンヘッドが評価を下げたわけなんですが、このキャラはレースバカ愛が溢れていて超然としているが好きだったキャラなのですが、小説では色々葛藤するシーンがちらほら。このせいで、マシンヘッドの病的なイメーシが崩れてきてしまった。最後のシーンも頑張ろうよ!あのシーンで誘惑を打ち切ってこそ「キングオブキング」でしょ!と突っ込んでしまった次第です。


あと気になったのは説明口調が結構多かった。説明しなきゃいけない事が多すぎるから仕方ないのだろうけど、映画にあるテンポ感を文章で表現するのは成功とは言えないのかもしれないのかな、なんて事は感じました。それでも、この映画を誠実にノベライズしてるのは間違いないし、映画のファンなら参考資料として持っておくのがいいと思います。