超人計画も読んだよ。


俺の主観で言わせてもらえば両方とも面白かったけど、どちらも俺がはまるような本ではなかった。超人計画のほうが必死で少し昔の自分を連想できるところもあったから、こっちのほうが印象には残っている。それに自虐は大好きですからこういうの嫌いじゃないよ。俺もそうだし。


そしてこれを読んで、ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂにあんなにむかついたのが分かった(きがした)。その理由は、リアリティーの中途半端さと真剣みの欠如。前者についてはとても個人的な意見。二人の恋愛に関しても描写が少なかったせいか唐突過ぎる感は否めなかったし、俺の中でとても気持ち悪い感じが心の中で残って終わってしまっているのだ(これを人にわかりやすく活字で表現で気なのが俺の限界)。




後者は、この物語の主人公山本陽介がむかついてむかついて仕方ないということ。おそらくこいつは、「普通のぼんやり生きている高校生」の象徴として表現されているだろうからこれに起こるのもいけないとは思うんだけどそれにしても適当すぎる。俺はお前の必死な姿が見たかった。(それが垣間見れるところももちろんあったけど)それもどこか達観してると勘違いして冷静な感じで、「とりあえずどうでもいいや」というような声が聞こえてきそうで俺の神経にいやおうなくダイレクトアタックを仕掛けてきたよ。絵里にたいしてもそう。必死さが感じられない。精神の揺らぎが人としてつまらない。そんな感じ。



その代わり俺は能登が大好きだ。今すぐにでもぶん殴りたいね。本当に大好き。あなたのそのぎりぎりな感じが大好き。あなたは死んでいるからこそ価値があるキャラクターなんだろうね。だからこそこれくらいの必死さを演出できたんだろうね。でも、答えとして「死」を選んだお前を全身全霊込めて殴ってやりたいね。それで解放されてる感じも許せないね。お前はこの空虚から逃げた。それだけだとしか俺は思わない。それくらいの事俺も考えたよ(全国にも多くいることを信じたい)。あなたの辛さなんか分からないけど、痛みをもって俺も考えたよ。それなのに生きてる私は何?見たいな感じがするのさ。



俺はこいつが裏の主人公でいいんじゃないとも思ってる。こいつがこの話の肝でしょ。





ええ、色々くだらないことを書いてきましたが分かることはひとつ。




どうみても能登に心揺さぶられました。本当にありg(ry




私はこの小説のおかげで大好きでかつむかつくという新たな感情を手に入れることが出来ました(日常で発揮することはないけど)。これからも著者滝本を応援していこうと思います